自宅にいるとき、突然インターホンが鳴ることがあります。
宅配便など心当たりがあればまだ良いのですが、まったく覚えがないと「誰だろう?」「出た方がいいのかな?」と少し迷いますよね。
もちろん、突然訪ねてきたからといって、その人が怪しい人とは限りません。
宅配や営業、点検など、普通に用事があって来ている場合もあります。
ただ、相手が男性なのか女性なのか、若いのか高齢なのか、スーツを着ているのか制服なのか、といった見た目だけで安全かどうかを判断するのは難しいと思います。
そこで今回は、突然の訪問者が来たときに、相手を見た目で判断するのではなく、できるだけ同じ対応で安全を確保するための方法を紹介していきます。
突然の訪問者が来ても、すぐにドアを開けない
まずはインターホンやドアスコープで確認する
突然誰かが訪ねてきても、まずはそのままドアを開けずに、インターホンやドアスコープから確認しましょう。
「誰が来たのか確認したいから」と、最初から玄関を開ける必要はありません。
カメラ付きのインターホンがあれば、家の中にいながら相手の姿を確認できます。
警察庁も、訪問者に対して不用意にドアを開けず、ドアスコープやインターホン越しに確認するよう案内しています。
名前や所属、何の用事で来たのかも、まずはインターホン越しに確認してみましょう。

見た目だけで安全かどうかを判断しない
ここで気をつけたいのが、相手の見た目だけで判断しないことです。
例えば、スーツを着た人や高齢の人、女性が訪ねてきた場合には、なんとなく警戒心が下がることもあるかもしれません。
反対に、体格の大きな男性が来ただけで必要以上に警戒することもあると思います。
しかし、見た目だけでその人が安全かどうかを正確に判断することはできません。
そのため、
「この人なら大丈夫そうだから開ける」
と相手によって対応を変えるよりも、突然の訪問であれば、誰が来てもまずはインターホンで確認するというように、自分の中で対応を決めておいた方が良いと思います。
判断することを増やしすぎないことも、いざというときに迷わず行動するためには大切です。
時間帯についても、深夜や早朝など普段あまり人が訪ねてこない時間であれば、より慎重に確認した方が良いでしょう。
ただし、昼間だから安全というわけではありません。
実際に警視庁も、昼間に点検業者を装った訪問者による被害について注意を呼びかけています。
時間帯は一つの判断材料にはなりますが、基本的な対応自体は変えない方が分かりやすいと思います。
できるだけ直接対応しない方法を使う
宅配便は可能であれば置き配を利用する
宅配便であれば、置き配を利用できる場合は無理に直接受け取らなくても良いと思います。
インターホン越しに玄関前へ置いてもらい、配達員の方が離れてから荷物を受け取れば、そもそも玄関先で直接会う必要がありません。
警視庁も、宅配についてインターホンなどを利用した非対面での受け取りを案内しています。
私は護身を考えるときに、危険が起きてからどうするかだけではなく、
そもそもその状況を作る必要があるのか
ということも大切だと思っています。
直接会わなくても済むのであれば、接触する機会自体を減らす。
これも一つの防犯だと思います。
インターホン越しで済む用件はそのまま対応する
営業や何かのお知らせなど、玄関を開けなくても済む用件であれば、そのままインターホン越しで対応することもできます。
話を聞いたからといって、必ず玄関を開けて直接会わなければいけないわけではありません。
必要がない内容であれば、その場で断ることもできます。
「わざわざ来てもらったから開けないと失礼かな」と思うこともあるかもしれませんが、自宅ではまず自分の安全を確保した上で対応して良いと思います。
ドアチェーンやドアガードをかけたまま対応する
どうしても玄関を開ける必要がある場合でも、最初からドアを全開にする必要はありません。
ドアチェーンやドアガードがある場合は、まずはかけたまま対応しましょう。

警視庁も、訪問者に対応する際にはドアガードを掛けた状態で対応することを防犯対策として挙げています。
ドアを完全に開けてしまえば、相手との間を遮るものがなくなります。
少し手間ではありますが、最初から安全な状態を作っておけば、その後に何か違和感を感じた場合にも対応しやすくなります。
また、突然訪ねてきた人を、そのまま家の中へ入れないようにすることも大切です。
相手を疑っているからというよりも、誰が来ても同じように対応すると決めておけば、その場で迷うことも少なくなると思います。
点検や工事の予定は事前に確認しておく
マンションやアパートでは、設備点検や工事の前にポストへ案内が入っていたり、掲示板に日程が貼られていたりすることがあります。
こうした案内は普段から確認して、点検や工事の予定を事前に把握しておきましょう。

あらかじめ予定が分かっていれば、実際に訪問があったときにも「今日は点検の日だったな」と確認した上で対応できます。
反対に、事前の案内に心当たりがないのに突然「点検に来ました」と言われた場合は、すぐにドアを開けず、一度確認してから対応することができます。
その場で訪問者が本物かどうかを見極めようとするよりも、事前に情報を確認しておくことで、迷う場面そのものを減らすことができます。
防犯に関わる情報を必要以上に伝えない
訪問者との会話の中では、必要以上に自宅の情報を伝えないようにすることも大切です。
例えば、
- 一人暮らしかどうか
- 家族がいつ家にいるのか
- 普段何時ごろ家を空けているのか
- 現金や貴重品をどのくらい持っているのか
こういった情報は、特に伝える必要がなければ話す必要はありません。
普通の会話のつもりでも、自宅が留守になる時間や家族構成などが相手に伝わる場合があります。
警察庁も、在宅状況や家族の状況、資産状況などを聞かれても答えないよう注意を呼びかけています。
何も話してはいけないということではありません。
ただ、
「この情報は、この人に伝える必要があるのかな?」
と一度考えるようにしておくと良いと思います。
不審に感じたら無理に対応しない
インターホン越しに話している中で、
「なんとなくおかしいな」
「話している内容がよく分からないな」
と感じることもあるかもしれません。
その場合は、無理に対応を続ける必要はありません。
まだドアを開けていないのであれば、そのまま開けずに対応を終える。
すでに開けている場合も、できるだけ会話を終えてドアを閉める。
相手がしつこいからといって、自分から外へ出て追い払おうとする必要もありません。
危険を感じた場合には、自分だけで何とかしようとせず110番してください。
まとめ
突然訪問者が来ること自体は、珍しいことではありません。
宅配便や営業、点検など、普通に用事があって訪ねてくる人もたくさんいます。
だからこそ、「この人は怪しい」「この人なら大丈夫そう」と見た目から判断しようとすると、間違える可能性もあります。
それよりも、
- 突然の訪問ならまずインターホンで確認する。
- 直接会う必要がなければ置き配などを利用する。
- ドアを開ける必要があれば、ドアチェーンやドアガードを使う。
というように、誰が来ても基本的な対応を変えない方が、安全を確保しやすいと思います。
護身術というと、危険な相手に襲われたときにどう対処するかをイメージする方もいるかもしれません。
もちろん、そういった技術も身を守るための一つの方法です。
ですが、危険な相手かどうかを完璧に見抜こうとするのではなく、見抜けなかったとしても危険になりにくい行動を取ることも、自分の身を守るためには大切だと思います。
危険になってから対処するのではなく、できるだけ危険な状況そのものを作らない。
今回紹介した方法が、ご自宅での防犯について考えるきっかけになれば幸いです。

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