夜道で後ろから人がついてくる…?不審者につけられたときの対処法

「夜道を歩いているとき、なんとなくつけられている気がする」

「人通りの少ないところを一人で歩くのは怖いから、イヤホンをしている」

「なんとなくつけられている気がするけど、確信が持てない」

こんな怖さを経験したことはありませんか?

今回は、夜道で後ろから人がついてくると感じたときに、接触される前に取るべき対処法を紹介します。

早い段階から適切な行動を取ることで、危険を未然に回避し、状況がエスカレートする前に問題を解決できる可能性があります。

目次

夜道では「違和感に気づける状態」をつくる

人通りの少ない夜道は、犯罪が起こりやすい場所の一つといわれています。

犯罪が起こりやすい場所にはいくつかの特徴があり、そのような場所では普段よりも周囲に注意する必要があります。

そのような場所でどのような行動を取るかは、犯罪を未然に防ぐためにも重要です。

ここで知っておいてほしいのは、「怖さをなくすための行動」と「危険を回避するための行動」は違うということです。

怖さと向き合いながらも必要な行動を取り、まずは周囲の「違和感に気づく」ことが大切です。

イヤホンを外して周囲の音を聞く

私の知人に、夜道を歩くとき、物音や暗闇への怖さを紛らわせるためにイヤホンで音楽を聴きながら歩くという人がいます。

しかし、これは危険を回避するという点では逆効果になります。

気持ちは分かります。夜道で聞こえるガサガサとした物音は怖いですし、夜の独特な静けさを紛らわせるために音楽を聴きたくなることもあると思います。

しかし、それでは周囲のわずかな音や変化に気づきにくくなってしまいます。

これは、常に音楽を聴くなと言っているわけではありません。

人通りの少ない夜道では、せめて家に着くまではイヤホンを外し、周囲の違和感に気づける状態にしておく。

それだけでも、自分の身を守るための行動になります。

歩きスマホをせず周囲を見る

イヤホンのほかに注意してほしいのが、歩きスマホです。

夜道に限らず、歩きスマホには人や物にぶつかるリスクもあるため、基本的には避けた方がよいでしょう。

「自分は周囲を確認しながら使っているから大丈夫」という人もいますが、実際には周りの人が避けてくれているだけかもしれません。

また、最初は周囲を確認しながら使っていたとしても、次第にスマートフォンへ意識が集中してしまうこともあります。

防犯という点でも、歩きスマホをして周囲を確認していない状態は、相手から「周囲への注意が向いていない」と見える可能性があります。

反対に、歩きスマホをせず定期的に周囲を確認することで、自分自身が違和感に気づきやすくなるだけでなく、「周囲を警戒している人」という印象を与え、犯行を思いとどまらせることにもつながります。

「つけられているかも」という違和感を無視しない

少しでも「つけられているかも」と感じたら、その違和感を無視せず、自分の身を守るための行動を取ってください。

ここで重要なのは、相手を問い詰めたり、不審者だと決めつけたりすることではありません。

相手を刺激せず、自分の行動を変えることが重要です。

危険から身を守るという点では、自意識過剰でも問題ありません。

勘違いでも大丈夫

「たまたま同じ方向を歩いているだけかもしれない」と思っても、相手を不審者だと決めつけず、自分の中だけで危険を回避するための行動を取るのであれば、それでいいのです。

むしろ防犯では、自意識過剰なくらいがちょうどいい。

自分が感じた違和感を無視せず、「何か変だな」と思ったら、早い段階から自分の身を守るための行動を取ってください。

相手を刺激せず、早めに行動を変える

「つけられているかも」という違和感を感じたときに大切なのは、相手を刺激することなく、早めに行動を変えることです。

相手に「ついてきていますか?」と問いただしたりするのではなく、まずは自分が安全な場所へ移動することを考えましょう。

人通りのある明るい道へ移動する

違和感を感じたら、まずは明るく人通りのある場所へ移動しましょう。

人目のある場所に移動しておけば、何かあったときに周囲の人へ助けを求めやすくなります。

また、人通りの多い場所へ移動することで相手を見失わせたり、そのままついてくるのかを確認したりすることもできます。

まずはそのまま歩き続けず、できるだけ安全な場所へ移動することが大切です。

自然に進路を変えて様子を見る

「つけられているかも」と感じたら、普段とは違う道へ曲がるなど、進路を変えてみましょう。

たまたま同じ方向を歩いていただけなら、途中で相手と進む方向が分かれるかもしれません。

一方で、何度か進路を変えても同じ相手が後ろにいるのであれば、つけられている可能性を考えて次の行動を取る必要があります。

その場合は一人で歩き続けず、コンビニなど人のいる場所へ移動して助けを求めましょう。

自宅にはそのまま帰らない

「つけられているかもしれない」という違和感が残っている状態では、そのまま自宅へ帰らないようにしましょう。

そのまま帰宅すると、自宅の場所を相手に知られてしまう可能性があります。

少し不便でも、人通りのある道へ進路を変えたり、別の道を通ったりして様子を見ましょう。

途中で相手がいなくなり、「やはりついてきていなかった」と判断できれば、その後に帰宅すればよいのです。

それでもついてくる場合は、一人で対処しない

明るい道へ移動したり、何度か進路を変えたりしても同じ相手がついてくる場合は、自分一人で何とかしようとしないでください。

道を何度か変えてもずっとついてくるのであれば、最初に感じた違和感を無視せず、周囲に助けを求めましょう。

コンビニなど人のいる場所で助けを求める

コンビニなど、人がいて助けを求められる場所へ入りましょう。

ここで大切なのは、単にコンビニに入って時間を潰すことではありません。

不安がある場合は店員に「後ろから人につけられているかもしれない」と状況を伝え、助けを求めましょう。

コンビニのセーフティステーション活動

日本フランチャイズチェーン協会では、コンビニを地域の安全・安心に貢献する拠点とする「セーフティステーション活動」を行っています。

この活動では、女性や子どもがストーカー行為や暴行などの危険から店舗へ駆け込んだ場合、店内で保護し、必要に応じて警察などへ連絡することが取り組みの一つとして定められています。

実際に、ストーカー被害を訴えてコンビニへ駆け込んだ女性を店内で保護し、その後110番通報した事例もあります。

出典:

一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会「SS(セーフティステーション)活動」

一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会「SS活動好事例」

そのため、「迷惑かもしれない」と一人で抱え込まず、身の危険を感じたときには店員へ状況を伝えて助けを求めてください。

また、家族や友人に連絡し、可能であれば迎えに来てもらうことも一つの方法です。

相手が外で待っている可能性もあるため、不安が残っている状態で一人で再び外へ出ることは避けてください。

一人で帰らないために
  • 店員など周囲の人に状況を伝える
  • 家族や友人に連絡する
  • 可能なら迎えに来てもらう
  • 不安が残る状態で一人で外へ出ない

危険を感じたら110番する

相手が店の外で待っている、距離を詰めてくるなど、身の危険を感じた場合には110番してください。

まだ緊急性があるか判断できない段階であれば、家族や友人に連絡して現在の状況や居場所を共有しておきましょう。可能であれば、迎えに来てもらうことも一つの方法です。

ただし、明確に危険を感じている状況で、110番をためらう必要はありません。

また、地域によっては人通りの多い場所やコンビニなどが近くにないこともあります。

そのような場所では、夜間に一人で歩く状況そのものをできるだけ避け、家族などに迎えに来てもらったり、タクシーを利用したりすることも考えましょう。

それでも相手に近づかれたり、身体を掴まれたりするなど、直接的な危険が迫った場合には、さらに自分の身を守るための行動が必要になります。

まとめ|違和感を感じた早い段階で行動することが一番の護身

夜道で身を守るために大切なのは、危険が目の前まで迫ってから対処することではありません。

イヤホンや歩きスマホを避け、まずは周囲の違和感に気づける状態をつくること。

そして「つけられているかも」と感じたら、その違和感を無視せず、相手を刺激しないまま早い段階で自分の行動を変えることです。

結果的に「ただ同じ方向を歩いていただけだった」という勘違いでも構いません。

相手を不審者だと決めつけたり、迷惑をかけたりせず、自分の中だけで安全な行動を取るのであれば、防犯では自意識過剰なくらいがちょうどいいのです。

護身で大切なのは、相手が本当に不審者だったのかを確認することではありません。

危険になる可能性を早い段階で小さくし、何も起こさずにその場を離れること。

何も起こらず、無事に家へ帰ることが一番の護身です。

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この記事を書いた人

剣護身術インストラクター|IGBA認定総合護身インストラクター|武道歴17年

剣護身術のインストラクターとして、護身術の指導に携わっています。

武道歴17年の経験と、IGBA認定総合護身インストラクターとしての知識、実際の指導経験をもとに、護身術について発信しています。

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