皆さんは子どもの頃不審者に気をつけてねと教育されたことがあるのではないでしょうか?不審者というと全身黒尽くめでサングラスやマスクをして顔が見えなかったり、強面で見るからに強そうな人という印象ですよね。一方で、ニュースで捕まった犯罪者は本当にそのような人が多いでしょうか?多くの犯罪者は街中で遭遇しても気にもとめない普通の見た目をしていると思います。そう、不審者を警戒するということは実は非常に難しいのです。
犯罪者に遭遇しないようにするためには人ではなく場所を見ることによってあなたの大事な家族も自分の身を守る確率がグッと上がります。
今回の記事では犯罪の起きやすい場所の特徴を紹介し、実際に自分達の住んでいる町で危険な場所を確認し、対応できる方法をご紹介します。
犯罪が起きやすい場所には共通点がある──犯罪機会論という考え方

犯罪機会論という考え方がある。犯行の機会によって犯罪の有無を予測する考え方である。
犯罪の機会とは犯罪が成功しそうな雰囲気のことである。
犯罪者が犯罪を起こす時に二つのきっかけが一致することによって起きるという考え方がある。動機と機会だ。一般的に犯罪が起きた際にはニュースでも動機がピックアップされることが多い。しかし、動機があっても機会がなければ犯罪は起きない。犯罪の動機を抱えた人が犯罪の機会に出会った時に、初めて犯罪は起こる。
つまり、犯罪機会論では犯罪の機会がなければ動機があっても犯罪は起きないと考えるのである。では犯罪が成功しそうな雰囲気はどのようにして生まれるのでしょうか?
雰囲気を醸し出すのは場所であり、状況であり、環境です。
ここでは犯行現場の共通点から導き出された犯罪が成功しそうな場所・状況・環境の特徴を紹介します。犯行が起こりやすい場所の特徴を抑えておけばその場所を避けたり、避けられずともその場所を通る際には警戒をする等の対策をすることで犯罪に巻き込まれることを未然に防ぐ可能性が上がるのでぜひ最後までご覧ください。
犯行現場の共通点とは
犯罪機会論によって導き出された犯行現場の共通点の特徴として二つのキーワードがあります。「入りやすい」「見えにくい」です。この入りやすく、見えにくい場所という「ものさし」を使って景色を確認することが防犯の基本となります。犯罪者が景色を見ながら犯行の機会を伺うように、我々も景色を見て警戒するべきかどうかを決めることができます。
では「入りやすく、見えにくい場所」とはどんなものなのか学習していきましょう。
「入りやすい場所」とは?
入りやすい場所とは誰もが簡単に被害者・被害物に近づくことができて、そこから簡単に出ることができる場所です。誰が入ってもおかしくない場所のため犯罪者が入っても怪しまれず、すぐに逃げることもできる場所です。そのため入りやすい場所には犯罪が成功しそうな雰囲気が漂っているのである。
例)広い公園、大きな駅、裏門が開いた学校、歩道の植え込みの切れ目等
「見えにくい場所」とは?
見えにくい場所とは人の目が届かない、その場所の様子を掴むのが難しい場所のことです。そのため、犯罪者にとっては犯行を目撃されない可能性が高く犯罪が成功しそうだと考えるのです。
では見えにくい場所とはどんなところがあるでしょうか?
見えにくい場所の典型としては「死角」があります。
死角になるところといえばわかりやすいところとして高い壁や建物の陰、生垣、木々に囲まれた場所(山道等)、人通りの少ない場所の公衆トイレがあります。
これらは物理的に人の視界に入らなかったり、人通りが少ないために気づかれにくい場所になります。そのため、犯罪者からすれば怪しまれたり、通報される恐れのない格好の機会になります。
では人通りが多く、隠れた場所でなければ全て見えやすい場所になるのでしょうか?実はそうではありません。
「心理的に見えにくい」場所というものも存在します。心理的に見えにくい場所とは2パターンあります。
1つ目は「管理が行き届いておらず秩序感が薄い場所」です。
例えば不法投棄されたゴミが放置されている場所、落書きがそのままになっている場所です。こうした場所は周囲の無関心や無責任を犯罪者に連想させ、犯罪が成功しやすい場所だと思われてしまいます。
2つ目は「不特定多数の人が集まる場所」です。
多数の人が集まる場所だと人目も多いので、見えやすいのではないかと思うかもしれません。ですが、想像してみてください。例えば駅で大人に手を引かれてないている子どもがいるとします。例えそれが誘拐だったとしてあなたは誘拐だと思うでしょうか?子どもが駄々をこねて泣いているだけだと思う、あるいは気にもとめないのではないでしょうか。
こうした場所ではお互いの関係性もわからないため実際に何が起きてるのか断定できません。また、多数の人がいるため注意が分散したり、他人任せになります。人が多いほど、犯行に気付きにくく、気づいても他人任せになってしまう可能性が高くなります。
こうした「入りやすく、見えにくい」という条件が合わさることで犯罪が起きる可能性がたかくなります。こういった場所を把握して警戒することで大きな護身術になります。
次はあなたの街の周りの危険をチェックすると共に大人だけでなく、子どもの安全を守るためにできることを考えていきましょう。
危険は景色で判断しよう

あなたの街は犯罪が起きやすい?身の回りの危険をチェックしよう!
あなたの街の周りにも「入りやすく、見えにくい」危険な場所があると思います。
これらを自分で探す際に大切にすべきものは「直感」です。そして、注意すべきは普段あなたがよく通る道なのです。
「入りやすい」に関しては特別な許可がなくあなたが通っている道や場所は入りやすい場所と言えます。であれば周りから見えずらいか、助けてもらえるだろうかということがチェックポイントとなります。つまり、普段歩く道の「見えにくい場所」を探せば良いのです。チェックするのは前の段落で確認した「死角」「人目につかない場所」「管理の行き届いていない場所」「不特定多数の人が辞める場所」になります。また、夜になると多くの場所では人通りが少なくなるため時間帯によって危険になる場所も確認しておきましょう。
それらの場所を見つけた時にあなたは警戒をすれば良いのです。歩きスマホ、イヤホンを外す。周囲を確認する。タクシーで帰る等のあなたの思いつく防犯行動をしてみてください。以下の記事に犯罪者に狙われないための対策が書かれているので参考にしてください。

子どもの安全のために大人たちにできること
ここまで犯罪機会論について話してきました。大人の場合は危険な場所に近づいた時に対策ができますが、子どもの場合は難しいこともあります。では、私たち大人が子どもを守るためにできることはなんでしょうか?
まずは子どもの通学路での危険な場所を一緒に把握することです。一緒に歩きながら危険な場所をチェックし、チェック後はそこを通る時のルールを決めましょう。例えば、チェックした場所まで来たら一度家族に連絡をする、周囲を見渡す等。他にもできるだけ周囲の親と協力をして、子ども同士で帰れるように取り計らうなどです。また、最近は習い事をしている子どもも多く夜遅くなってしまうことも多いので、迎えに行ったり、スマホを持たせて連絡できるようにすることが好ましいです。
とはいえルールを作っても子どもをその通りに動いてもらうことは難しいと思います。そのため、必要なことは不審者に気をつけようではなく景色をみて気をつけようということを繰り返し伝えることです。そうするだけで人ではなく、景色によって警戒する意識づけができるため行動が変わります。
他にも人通りの多いところで目を離さない、帰る時間を決めておくなど簡単なことですが大切なことなのでやっておきましょう。
もう一つ地域の大人で協力してできることとしてパトロールになります。
パトロールのやり方は簡単です。地域の「入りやすく、見えにくい場所」に絞ってパトロールしていき、行き交う人に挨拶をすることです。他にもいくつか注意点はありますが、専門的になってしまうため割愛します。犯罪機会論的に犯罪が起きやすい場所で挨拶をすることで監視性が高くなり犯罪が起きにくい場所にすることができます。もし地域で協力できる環境にあるのであれば、ぜひこの方法を用いてパトロールをしましょう。
まとめ|景色を見ることが本当の護身術

いかがでしたでしょうか?
今回は犯罪機会論に基づいて不審者ではなく、危険な場所を形式で判断する方法をご紹介してきました。
これであなたの街の周りや知らない場所に行った時にどこで警戒すれば良いか、子どもへの防犯教育の方法もわかったと思います。
これを知ることで景色を見て警戒スイッチを入れることができるので、ぜひ参考にして周りの人にも教えてあげてくださいね。

コメント