近年、特殊詐欺などシニアを狙った犯罪が多く発生しています。
「自分は大丈夫」と思っていても、巧妙な手口によって誰もが被害に遭う可能性があります。
また、ひったくりや強盗など、日常生活の中で身の危険を感じる場面がないとは言い切れません。
こうした犯罪から自分自身を守ることはもちろん、親や祖父母が安心して生活できるように、家族としてできることを考えている方もいるのではないでしょうか。
犯罪から身を守るためには、危険な場所や状況を避けること、怪しいと感じたときに適切に対応することなど、日頃から身につけておきたい知識があります。
そして、そうした「自分を守る力」を身につける方法の一つが剣護身術です。
ただし、剣護身術で身につくものは、犯罪から身を守るための技術だけではありません。
身体を動かして筋力や体力を維持すること、新しいことに挑戦すること、技術を身につけて自分自身の変化を楽しむこと。
こうしたことも、これからの身体や人生を守ることにつながります。
実際に剣護身術では、60代、70代の方も稽古されています。
この記事では、シニアを狙った身近な犯罪への対策から、剣護身術を通して得られる身体づくりや新しい挑戦まで紹介します。
シニアを狙う身近な犯罪とその対策

近年、シニアを狙った犯罪のニュースも多く目にするのではないでしょうか。
特殊詐欺だけでなく、住宅への侵入強盗など、身近な生活の中で不安を感じる犯罪もあります。
犯罪者が誰を狙うかは、犯罪の種類や状況によっても異なります。だからこそ、「自分は大丈夫」と思い込まず、犯罪の手口や防犯対策を知っておくことが大切です。
ここでは、シニアの方が注意したい犯罪と、その対策について紹介します。
特殊詐欺から身を守る
シニアの方が特に注意したい犯罪の一つが、オレオレ詐欺や還付金詐欺などの特殊詐欺です。
警察庁によると、2025年の特殊詐欺の認知件数は27,832件、被害額は約1,423.1億円となっており、前年と比べて認知件数、被害額ともに大きく増加しています。
また、2025年には警察官などを装って捜査名目で現金などをだまし取る「ニセ警察詐欺」の被害が大きく増加しました。2026年からは警察庁も、ニセ警察詐欺を特殊詐欺の独立した手口として整理しています。
巧妙化する手口から自分の身を守るためには、特殊詐欺に対する防犯知識を身につけておくことが大切です。
それでは、特殊詐欺に対する対策をいくつか紹介します。難しいことではないので、ぜひ覚えて身につけておきましょう。
家族と普段からコミュニケーションをとっておく
これはオレオレ詐欺などへの対策となります。
普段から家族の連絡先や状況を把握しておくことで、「急にお金が必要になった」といった電話がかかってきた場合にも、落ち着いて本人に確認することができます。
「携帯電話の番号が変わった」「今は連絡できる状況にない」などと言われてお金を請求された場合も、一度電話を切って、普段使っている電話番号などから本人に確認することが大切です。
このように家族と普段からコミュニケーションを取っておき、いつでも状況確認・相談ができるようにしておきましょう。
第三者に暗証番号やキャッシュカードを預けない
警察官や銀行員などを装い、暗証番号を聞き出したり、キャッシュカードを預かろうとしたりする詐欺があります。
電話や訪問先で暗証番号を伝えたり、キャッシュカードを渡したりしないようにしましょう。
知らない電話番号からの電話には注意する
知らない電話番号から電話がかかってきた場合は、その場で相手の話を信用せず、慎重に対応しましょう。
特に、お金や個人情報を要求された場合は、一度電話を切り、相手が名乗った機関などに、自分で調べた連絡先から確認することが大切です。
架空請求メールに注意する
身に覚えのない請求メールが届いた場合は、メールに記載されたURLを開いたり、返信したりせず、まず送信元や請求内容を確認しましょう。
特に、支払いを急かしたり、アカウントの停止などを理由に対応を迫ったりするメールには注意が必要です。
利用しているサービスからの連絡か確認したい場合は、メール内のリンクではなく、公式サイトや公式アプリから確認するようにしましょう。
上記のように注意深く情報を確認したり、家族で情報共有をしたりすることで、特殊詐欺の被害を防げる可能性があります。
自分だけでは判断できないことがあれば、家族や警察などに相談しましょう。
ひったくりから身を守る
ひったくりも、シニアの方が注意したい犯罪の一つです。
ひったくりは金品を奪われるだけでなく、バッグを奪われた勢いで転倒し、けがにつながる危険もあります。
そのため、日頃から被害に遭いにくい行動を意識することが大切です。
ひったくりへの防犯対策
- バッグは車道と反対側、建物側に持つ
- ショルダーバッグは斜めがけにするなど、簡単にひったくられにくい持ち方をする
- 後方からバイクなどが近づいてきたときは周囲を警戒する
- 自転車の前かごには、ひったくり防止カバーやネットを装着する
- 人通りが少ない道や暗い場所など、犯罪が起こりやすい場所をできるだけ避ける
こうした対策を日頃から意識しておくことで、ひったくりの被害に遭う可能性を下げることができます。
ひったくりに遭った場合
- 無理に犯人を追いかけるとけがをする恐れがあるため、追跡しない
- 周囲に被害に遭ったことを知らせ、協力を求める
- できるだけ早く110番通報する
- 犯人の人数、服装、身体的特徴、車両など、分かる範囲で特徴を伝える
- 犯人の逃走方向を覚えておく
自分で犯人を捕まえようとせず、安全を確保した上で通報することを優先しましょう。
強盗など、身の危険を感じる犯罪から身を守るには
強盗など、突然身の危険にさらされる犯罪については、どれだけ防犯対策をしていても完全に防げるとは限りません。
警察庁によると、2025年の侵入強盗は349件でした。そのうち住宅を対象とした侵入強盗は146件で、前年から13.2%増加しています。
だからこそ、日頃からできる防犯対策を行い、万が一遭遇してしまった場合には、財産よりも自分の命を優先することが大切です。
強盗への防犯対策
- 人感センサー付きライトなどを設置する
- 置き配や宅配ボックスなど、非対面で荷物を受け取れる方法を活用する
- 宅配便が来ても、すぐにドアを開けず、インターホンなどで相手を確認する
- 玄関や窓の施錠を習慣にする
- 補助錠などを利用して窓の防犯性を高める
- 窓ガラスに防犯フィルムを貼る
- 自宅内で安全に避難できる場所や経路をあらかじめ確認しておく
宅配便を装った強盗などへの対策として、置き配や宅配ボックスなど、非対面で荷物を受け取れる方法を活用することもできます。警察庁も、インターホンなどを通じた非対面での受け取りを防犯対策として案内しています。
上記のような対策をしていても、犯罪を完全に防ぐことはできません。
万が一、強盗などに遭遇してしまった場合は、財産よりも自分の命を優先してください。
無理に抵抗したり、犯人を捕まえようとしたりするのではなく、状況に応じて自分の安全を確保し、危険がなくなってから110番通報しましょう。
剣護身術で手に入るものは「身を守る技術」だけじゃない

剣護身術では身を守る技術を教えているのはもちろんのこと、シニアの方におすすめしたい理由があります。

筋力や体力を維持し、動ける身体を守る
寿命が伸びている今、今後も楽しく生活していくためには、筋力や体力を維持し、健康寿命を伸ばしていくことも大切です。
剣護身術では武術的な鍛錬や技の練習、組手などを通して身体を動かします。
また、難しい技を考えて練習することで、身体だけでなく頭も使います。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、高齢者について、多要素な運動によって転倒・骨折のリスク低下や身体機能の維持・向上が期待できるとされています。
剣護身術を通じて身体を動かし、これからも自分らしく生活できる身体を維持していきましょう。
新しいことに挑戦するきっかけになる
シニアの方の中には、武道をやりたかったけど敷居が高くてできなかったという方も多いのではないでしょうか?
テレビでプロレスや総合格闘技、ブルース・リー、大山倍達など武道家に憧れていたけど機会がなかったという方も、私の道場ではよく聞きます。
今から空手や柔道を始めるのは少しハードルが高い……という方に、剣護身術は一つの選択肢になると思います。
実際に入会された方の中には60代・70代の方も多いため、年齢に関係なく新しいことに挑戦し、レベルアップしていくことができます。
技術を身につけ、自分自身の変化を楽しめる
武術は時間をかけた分だけ少しずつ身体に染み込んでいくため、趣味としても何か新しい技術を身につけたいという方におすすめです。
技術だけでなく、護身の哲学など、今まで学んだことのない新しい視点を知ることもできます。
新しい技術を覚え、できなかったことができるようになる。
そうした変化を楽しみながら、自分自身が成長していくことも剣護身術の魅力です。
シニアからでも、自分の身を守るための強さ・考え方を身につけていくことができます。
剣護身術は60代・70代からでも始められる

剣護身術は60代・70代の方からでも始めることができます。
年齢や運動経験に関係なく挑戦できる
幅広い年代の方や、運動未経験の方も剣護身術を学ばれています。
初心者から上級者までのクラスや、合気柔術や剣術など選べるクラスも幅広く、自分の体力や習熟度に合わせて参加することができます。
インストラクターもそれぞれの習熟度を理解しながら進めるため、安心して参加することができます。
実際に運動未経験の女性やシニアの方も、武道経験者の男性に混じって無理なく練習に参加されています。
実際に60代・70代の方も剣護身術を学んでいる
剣護身術は幅広い年代・性別の方が身を守ることができるようになるための技術体系となっているため、60代、70代の方も活躍されています。
60代から始めたという方も多く、70歳にしてインストラクター資格を取得して活躍されている方もいます。
実際にシニアの方も練習を重ねることで着実にレベルアップをして、インストラクターを目指すことも可能です。
これからの身体と人生を守るために
剣護身術では身を守る技術と共に、シニアの方が身体を動かしながら楽しく参加したり、新しい目標に挑戦したりすることができます。
剣護身術を通じて新しいことを学ぶ楽しさをもう一度思い出し、成長しながら、一緒に自分の人生を守る学びをしていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はシニアの護身術について紹介しました。
シニアの方が被害に遭いやすい犯罪と防犯対策を知ることで、少しでも犯罪被害に遭う方を減らせれば幸いです。
さらに学びたい方には、記事内で紹介した剣護身術もおすすめです。
護身術の知識や技術を深めつつ、身体を動かし、新しいことに挑戦する。
自分の身体を守るだけでなく、これからの人生をより長く自分らしく楽しむための学びとして、剣護身術を始めてみませんか?
興味のある方は、ぜひ体験にお越しください。
参考・出典
- 警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」(2026年6月5日)
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/new-topics/260605/01.html?utm_source=chatgpt.com - 警察庁「特殊詐欺の認知・検挙状況等について」
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/sousa/sagi.html?utm_source=chatgpt.com - 警察庁「住まいる防犯110番」
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_b_1.html - 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(2024年1月)
https://www.mhlw.go.jp/content/001194020.pdf?utm_source=chatgpt.com

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