
事件も増えてきて、身を守れるようになりたい



力のない女性でも、男性の勢いに屈しないようになりたい
強くなりたい、自信を持ちたい、かっこよく動けるようになりたい。そんな思いから護身術を探している方もいるのではないでしょうか?
身を守る強さは、相手より力が強くなることだけではありません。



女性ならではの強みや、稽古を通じて自信をつけていく様子を紹介します。


剣護身術の女性会員を指導して気づいた3つの姿
女性会員さんを指導していると、男性とは違った強みに驚かされることがあります。最初は不安そうだった方が、いつの間にか積極的に稽古へ取り組むようになることも。
技術の上達だけではありません。稽古への向き合い方や、自分自身の強さとの向き合い方にも変化が表れてきます。
ここでは、実際に指導する中で印象に残っている3つの姿を紹介します。
① 男性以上に繊細な技を使いこなす女性もいる
女性会員さんを指導していて、まず印象に残るのが、繊細な技を使うことに長けた方がいることです。なかには、男性以上にうまく技を使いこなす方もいます。
例えば、手刀落としという技があります。
胸ぐらを掴んで押してくる相手に対して、押し返すのではなく、相手が押してくる力の流れを利用して倒す技です。
この技で重要なのは、力の強さだけではありません。相手の力を感じ取り、その流れをうまく利用する感覚です。
余計な力みがあると、動きが不自然になり、相手に抵抗されやすくなります。一方、相手の力の流れに逆らわずに動ければ、無理に力をぶつけ合わなくても技をかけられることがあります。
女性会員さんには、こうした力加減や身体の使い方が上手な方が多いと感じます。指導していて思うのは、その背景には2つの理由があるということです。
- 男性と比べて筋力が高くないため、力で何とかしようという発想になりにくい
- 男性は筋力があるがゆえに、力で解決しようとする傾向がある。
- 一方、女性は力だけではどうにもならない場面が多いからこそ、別の方法を探そうとする。
- 相手を打ち負かしてやろうという考え方が少ない
- 相手を倒すことに意識が向きすぎると、どうしても力が入りやすくなる
- 自分がどう動くかに意識を向け、無理に引っ張らず、技そのものを正確に身につけていく。そうした姿勢が、繊細な技の上達につながっている!



身体の細かな部分に目を向け、力に頼らず技を成立させようとする方が多いと感じます。
力で押し切るのではなく、相手の力を感じ取り、自分の動きを磨く。
ここが面白いところです。筋力だけでは測れない強みが、技の中には確かにある。



女性会員さんを見ていると、繊細さも護身術に生かせる大きな武器なのだと実感します。


② 自ら組手や厳しい稽古に挑戦する女性もいる
こちらは、指導する側として何よりうれしくなる変化の一つです。
- 不安を抱えて参加
- 慣れない動きへの戸惑い
- 相手と組むことへの緊張
- 練習を重ねてできる技が増える
- 体力もつき、姿勢が変わる
- 自ら厳しい稽古や、強くなるための組手に挑戦する
こちらが驚くほど積極的に、強さを求めていく。
男性との組手で何度倒されても、体力的にきつくても、諦めずに立ち向かう。倒されても、また挑戦する。
その姿が本当に頼もしい!
戦うことの厳しさを知りながらも、以前の自分を超えようとする。そうした経験の積み重ねが、自信につながっていくのだと思います。
それは、ただ自分を強いと思い込むような自信ではありません。思いどおりにいかないことも、苦しいことも経験したうえで、それでも前に進んできたという実感から生まれる自信です。



成長していく女性会員さんを間近で見られるのは、インストラクターとして本当にうれしいことです。
剣護身術では、段階を追って稽古の強度を上げていきます。武道経験のなかった女性でも、一生懸命に稽古へ取り組むうちに、表情や立ち向かう姿勢が変わってくる。最初の頃を知っているからこそ、その成長には驚かされます。
③ 自分のできること・できないことを知り、自信をつけていく
女性会員さんを見ていると、剣護身術の「負けない戦い」という考え方と相性が良い方が多いと感じます。
組手を通じて、自分には何ができて、何が難しいのかを知る。そして、できないことを無理に押し通そうとせず、どうすれば自分の身を守れるのかを考えていくのです。
例えば、稽古では、掴む・投げるといった攻防を通じて身を守るグラップリングも行います。
男性の場合、身を守ることに加えて、むきになって相手を投げようとする方も少なくありません。相手を投げることに意識が向きすぎると、守りに隙が生まれてしまうこともあります。



筆者も例外ではないので、そこは反省です笑
一方、女性会員さんの中には、勝つことにこだわらず、相手の力が強ければ距離を取る、引き離すといった行動に集中する方もいます。力で対抗するのではなく、自分を守るために何をすべきかを考えているのです。
また、女性ならではの身体の柔らかさを生かし、攻撃からうまく抜け出す方もいます。
稽古を重ねることで足腰が強くなり、そこに柔軟性が加わることで、男性にはないしなやかさや粘り強さも生まれてきます。
技術だけでなく、身を守るための身体づくりにも磨きがかかっていくのです。
自分のできることを知り、無理をせず、身を守る方法を考えながら技術を磨く。



こうした姿勢には、指導する側としても頭が下がります。
さらに、女性会員さん同士で意見を交わす場面もあります。
組手を通じて強くなったという自信がありながらも、「本来は逃げることが大切ですよね」と話す方もいるのです。
ここが大切なところだと思います。
強くなったからといって、何でも戦えばいいわけではありません。むしろ、実際に組手を経験し、戦うことの厳しさを知ったからこそ、逃げることの大切さも理解できるのではないでしょうか。
自分の身を守る力を磨く一方で、現実の厳しさを知り、警戒心も高めていく。油断せず、争いが起こる前に止めることまで含めて、「負けない戦い」を体現している姿だと感じます。
剣護身術で大切なのは、自分自身の強さを磨くこと
剣護身術で目指すのは、相手を打ち負かすことではありません。
- 己を知り、状況に応じて発想を柔軟に変え、一つのやり方に固執しないこと
- 現実の厳しさを知ったうえで、生き延びるために自分に合った手段を磨いていくこと
女性会員さんの姿を見ていると、自分のできる範囲を知り、無理をせず、身を守る方法を考える姿勢が「負けない戦い」の考え方と重なります。
力で相手をねじ伏せることだけが強さではありません。自分にできることを見極め、必要に応じて戦い方を変え、自分の身を守る。そのために、自分自身の強さを磨いていくのです。
剣護身術が本来目指す姿に近づくうえで、女性の持つ柔軟性は成長の加速装置になる。これは、実際に指導する中で感じていることの一つです。
まとめ
- 繊細な技を使いこなす女性
- 何度倒されても、厳しい稽古や組手に挑戦する女性
- そして、自分のできること・できないことを知り、無理をせずに身を守る方法を磨いていく女性
それぞれに違った姿ですが、そこには、自分自身を知り、自分に合った方法で強さを磨いていくという共通点があります。
身を守るために必要なのは、ただ相手を打ち負かす力だけではありません。自分の強みを生かし、できることを増やし、いざというときに自分を守れるようになること。その積み重ねが、自信にもつながっていくのだと思います。



自分にも身を守る力を身につけられるだろうか
そんな不安がある方も、最初から強くある必要はありません。稽古を重ねながら、自分にできることを少しずつ増やしていけばいいのです。











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